2015年7月16日木曜日

台風11号接近中

台風11号が接近中です。



テレビの天気予報などでは、「風速何十m以上から、瓦が飛び始めます」などと間違った報道を相変わらずしていますが、それは昔のお話です。
約20年前から、赤○部に突起を付けて、対角線上の瓦とロックし、風による浮き上がりを防止する「防災瓦」が普及しています。



また、現工法では、ルーフィング(防水シート)を貼り、その上に桟瓦を引掛ける「桟木」を留め付け、そこに瓦をステン釘で留め付ける「引掛け桟工法」が主流です。


 その上、引き揚げ試験機による、引っ張り試験も行い、各都道府県に応じた施工方法が確立されています。

屋根の上は、非常に危険です。
もし、屋根が台風等で被害にあわれても、絶対に上がらず、専門業者にお問い合わせください。

台風の被害が最小限に済みますように!


2015年7月15日水曜日

藍住町町民体育館

二年ほど前に出来上がった「徳島県藍住町町民体育館」ですが、瓦の壁面が圧巻です。
(瓦は弊社製ではありません)






丸みを帯びた形状、壁面の下部には一文字軒瓦、出来栄えは見事ですが、施工は大変だったと思われます。

今年開庁した「南あわじ市新庁舎」もそうですが、壁面に瓦を使用し、瓦の新しい可能性が一筋見いだせたような感じがします。


2015年7月14日火曜日

松帆銅鐸発見

先日、淡路島の玉砂利製造会社の砂山から、祭祀などに使われたとされる銅鐸が7個見つかりました。
7個も一度に見つかるのは「数十年に一度の大発見」で、「国生みの島」と呼ばれる淡路島ならではではないでしょうか?
詳しくは→産経WEST NHK解説室

そこで、銅鐸とコラボした企画が、粘土体験と、かわや焼きの「かわらや」さんでスタートしました。


 銅鐸粘土体験セット


松帆銅鐸出土記念 舌品かわら焼きセットメニュー

松帆銅鐸の出土を記念して、兵庫県教育委員会と南あわじ市教育委員会は、7月14日~8月16日の間、南あわじ市滝川記念美術館「玉青館」で速報展を開催します。
詳しくは→玉青館

もうすぐ夏休み。
淡路島で歴史のロマンに触れ、粘土体験し、美味しいゴールデンポアポーク(猪豚)を食べてみてはいかがでしょうか?


2015年7月13日月曜日

阿波仕様進行中。

現在、徳島県で大きな本葺きの物件が進行中です。





やはり本葺き瓦は、重厚感が凄いです。
棟部は紐のしを多用し、軒巴の後ろには「玉紐」と呼ばれる紐丸を二本ずつ使用するのが阿波仕様です。

周りを見渡せば、同じような造りの物件が水田の中にチラホラと。
「これぞ日本の原風景」と思える景色が広がっています。



2015年7月9日木曜日

工場見学②

昨日の工場見学では、昼食後、鬼瓦の製造メーカー「タツミ」様を訪問しました。



兵庫県伝統的工芸品「淡路鬼瓦」は勿論のこと、かなり前からエクステリア、インテリア等に使用できる景観材を積極的に開発し、工場隣に展示場「Ibushi Gallery瓦廊」を併設し、展示販売を行っています。


淡路島の最後は、玉ねぎキャッチャーと、全国1位と2位になり淡路島バーガーで有名になった「うずの丘大鳴門橋記念館」へ。



1回100円でゲットすると、1.5㎏の玉ねぎと交換してくれますが、非常に難しく、3人トライして全敗でした。


全国ご当地バーガーグランプリで1位と2位を受賞した「淡路島バーガー」
食されたお客様も、絶賛されていました。


何と、ここの自動販売機は「玉ねぎバージョン」

淡路島の名産品「玉ねぎ」をPRする見せ方には、気づきがいっぱいでした。
淡路瓦も、PR方法をもっと模索しなければ!


2015年7月8日水曜日

工場見学

今日は、お得意先の会社総勢12名で、弊社の工場見学に来ていただきました。



弊社の主力商品、本葺き一体瓦「源八いらか」や、桟瓦の製造工程を見学していただき、その後、4月に開庁した南あわじ市役所の見学をしました。


瓦のプロの方々なので、事前に資料は渡していたのですが、実物を見ると、質問をたくさんいただき、予定時間をオーバーするほど、熱心に見学していただきました。


午前の見学後は、瓦の上で猪豚(ゴールデンポアポーク)を焼く「かわらや」さんへ。
※淡路島は全国第一位の生産地です。



淡路瓦の上で焼くことで食材の旨味を逃がさず、まろやかな味を堪能でき、淡路産の玉ねぎも一緒に焼くと非常に美味で、全員がお肉のお代わりをするほど堪能していただきました。

午後は、鬼瓦の窯元、淡路島観光にご案内したのですが、その模様は次回ということで…。



2015年7月7日火曜日

家紋いろいろ

寺社建築では、宗派に応じて瓦に家紋を入れることがよくあります。



通常は、上記のような「粒入模様」(三州での名称は京花)なのですが、巴(丸い部分)に、家紋及び屋号などを入れることが可能です。


このようなそれぞれご依頼の金型を作成し、ご注文数に応じて瓦を製造します。


一番困難な作業が、唐破風、箕甲部の施工後、下から見た時に家紋が真っ直ぐなるように、角度を変えて製造する工程です。


現在、香川県のお寺様に納品する「六条藤」を製造中。
写真では分かりづらいですが、下から見た時、真っ直ぐ見えるように、数種類の角度に振り分けてプレスしています。
事前の打合せが、出来栄えに反映される、非常に重要な要素です。