2016年3月31日木曜日

うずの丘 大鳴門橋記念館リニューアル

各種の仕掛けにより淡路島で断トツの集客数を誇る「うずの丘 大鳴門橋記念館

3月18日にリニューアル工事が完成し、トイレの壁面に「淡路瓦」を採用していただきました。




いぶし銀の落ち着いた色目が、リラックスタイムにはピッタリではないでしょうか?



入口正面には「淡路瓦壁面緑化資材【トライアングル】」
三角錐の下部に穴を開けて排水できる仕組みになっています。


あわじ花へんろ「花の札所」にもなっていて、その看板にも淡路瓦が採用されています。


今回のリニューアルの目玉、タマネギのオブジェ「おっ玉葱」出現!!!!!!!
高さ2.8m、直径2.5m、重さ約250㎏
大鳴門橋を眼下に望む絶景をバックに写真スポットになってます。
「たまねぎカツラ」の貸し出しもありますので是非!
詳しくは→ おっタマげ!淡路島


ここは、タマネギづくし!
自販機もタマネギです!

ここ数年で売上急成長の施設。
あらゆる仕掛け、各SNSの活用、スタッフさん達の元気の良さ、見習うべき点は多々あります。

あっ!こちらに来られた際は、淡路島の食材を使った美味しい食事が多々ありますが、全国ご当地バーガーグランプリで1位になった「あわじ島オニオンビーフバーガー」を食べないと後悔しますよ~~~~(^^)


2016年3月30日水曜日

オマハ友の会

弊社の長年のお得意様「渡邊商店」様が、静岡市、アメリカ オマハ市姉妹都市提携50周年記念事業で、積極的な活動を行っています。

今回、姉妹都市40周年の「駿府御門」の設置に続く取り組みで、オマハ市の植物園内に茶室を建設します。
瓦屋根の木造で、広さ約20平方メートル、休憩用のベンチや、簡単な茶会を開ける畳敷きの空間を設けます。

【イメージ図】

オマハ市は寒冷地ということで、残念ながら今回のプロジェクトには淡路瓦は不採用になりましたが、渡邊商店様の計らいで、現地レセプション時に【いぶし瓦製 コースター】を採用していただきました。


徳川ゆかりの地ということで、
「この紋所が目に入らぬか~~~~!」の葵の御紋で製作中です!

製作の模様は随時アップしますが、このような機会を下さった渡邊商店様には、この場をお借りし、厚く御礼申し上げます。

オマハ友の会FBページ → 

オマハ友の会ホームページ → 

2016年3月29日火曜日

南あわじ市役所 開庁から間もなく1年④

南あわじ市役所 開庁一周年記念シリーズの最終回は【瓦スクリーン編】です。


【全景】

見せ場は色々ありましたが、一番斬新なデザインをしていただいた【瓦スクリーン】


市松模様状に瓦を配置することにより、目隠し、日よけの効果が抜群です。


何と、南面の太陽光パネルも瓦スクリーン状に!


モックアップ(試作品)、引き抜き検査等、大変なことの連続でしたが、何と言ってもこの【瓦スクリーン】の製造は大変で、製造元の野水瓦産業株式会社様のご協力がなければ成り立ちませんでした。

嬉しいことに、南あわじ市新庁舎は昨年のグッドデザイン賞を受賞。
以下、受賞対象の詳細(創意工夫)より抜粋

全体で36,000枚の淡路瓦を使用。瓦は伝統的な素材でありながら、極めて合理的かつ経済的な工業製品である。
清掃不要であること、破損部のみ取り替え可能なことから高いメンテナンス性を有する。
地元瓦工場と連携し、最も汎用的な「桟瓦」を利用して、日よけ、目隠しのための瓦スクリーンを開発。
瓦工場の高い技術と経験を活かし、新たに建材利用への可能性を示した。
また、瓦の製造過程の中で発生する産業廃棄物となる瓦の端材を環境素材として再利用。
瓦の高い保水性(一般砕石骨材の約三倍の吸水率)を活かし、外構舗装材の骨材に利用することで、夏季には、雨や打ち水による外気冷却効果を得て、室内に涼やかな風を取り入れる。

また、審査委員の評価より抜粋

淡路島をまわると、瓦の使用が印象的だが、地域特有の材料を積極的に取り組むことで、画一化しやすい市役所に個性を与えている。
もっとも傾斜した屋根に「淡路瓦」をのせるのではなく、地元の工場と協同しながら「スクリーン」や「ウォール」など、通常とは異なる垂直面に新しい方法で使うことで、材料の可能性を引き出す。
また瓦は環境性能の向上にも寄与している。
防災機能と開放的な空間も特徴的だが、いわば瓦のショーケースのような役割を果たす市役所だ!

以上のような非常に高い評価をいただき、携わった者として、数々の苦労も吹っ飛び、この上なく嬉しく思います。

南あわじ市新庁舎のように、各地の特色を活かした市役所などの公共物件が増えればいいですね。

2016年3月28日月曜日

南あわじ市役所 開庁から間もなく1年③

南あわじ市役所 開庁一周年記念シリーズの3回目は【外構工事編】です。


渡り廊下裏の「いぶしブブロック」


階段、駐車場周辺に使用の桟瓦【小端立て】

瓦の高い保水性を活かし、夏季には雨や打ち水による外気冷却効果が期待できます。


外構工事で設計士様のアイデアで脱帽したのがこれ!

排水溝のグレーチング(網目状の蓋)に小端立て桟瓦と瓦のシャモット(廃棄瓦を砕いたもの)を並べて、U字溝にセット。



数寄屋造りによくある樋を使用しない玉砂利を敷き詰めた感じに仕上がっています。


鎖樋の下部にも瓦シャモットが。
雨水が飛び散るのを防ぐ効果があります。

最終回の次回は、まさかの瓦の使用方法【瓦スクリーン】の予定です。


2016年3月26日土曜日

南あわじ市役所 開庁から間もなく1年②

南あわじ市役所 開庁一周年記念シリーズの2回目は【渡り廊下編】です。


新庁舎と旧庁舎を結ぶ100m以上の長~~~い渡り廊下


片流れ屋根(棟端部は板金処理)のスッキリしたデザイン。


軒瓦は「カマ軒」と言って、一文字軒と同様、一枚ずつ擦り合わせが必要な職人技が発揮できる瓦を採用していただきました。


この渡り廊下の一番の見せ場はコレ!!!!!

通常ある野地板がないので、瓦の裏面が丸見え~~~。

設計士様が、「瓦の裏面もデザインとして見せたい」とのことで、このような形に。

斬新なアイデアですが、施工中は桟木を留め付ける割りをするのに墨つぼを使用しますが、施工時期が一昨年の12月。
季節風がよく吹く時期で、下から風が吹き上げ、まったく墨つぼが役に立ちませんでした。
それも経験、職人さんのアイデアで、割りをするあるものを作り(ちょっとナイショですが)事なきを得ました。

さてさて、まだまだ見どころのある「南あわじ市新庁舎」

次回は【外構工事シリーズ】の予定です。





2016年3月25日金曜日

南あわじ市役所 開庁から間もなく1年①

昨年4月6日に開庁した「南あわじ市役所」ですが、間もなく1年を向かえます。

瓦の新しい使用方法を各所でデザインしていただき、有難いことに、業界各団体から多くの方々に見学をしていただいています。

改めて、数回に分けてお送りしたいと思います。

まず1回目は【瓦ウォール編】



通常、屋根(傾斜屋根)に使用される「桟瓦」を、壁に大量に使用していただきました。



設計の段階から「瓦ありき」で割付していただき、開口部の周辺もスッキリした仕上がりになっています。


桟瓦は、水下側が切り立った「切落」を使い、日射の具合で陰影が出ています。

不特定多数の来庁者がある市役所。
万が一に備えて、瓦の裏面に飛散防止処理を施したりして数々の苦労もありましたが、地場産業の瓦を市役所のシンボルとして積極的に採用していただいた、南あわじ市、設計事務所のNTTファシリティーズ様にこの場をお借りし、改めて御礼申し上げます。




2016年3月24日木曜日

kawara王子

kawara王子こと、兵庫県加古川市で瓦工事業を営んでいる、播州瓦工業株式会社の岡さんが発行しているニュースレター3号が届きました。

岡さん、ありがとうございました!

岡さんは、blog、facebookなどで、瓦のことをユーモアたっぷりに日々発信しています。

【ニュースレター裏面】

「瓦豆知識」「kawara na spot」など、一般の方々にわかりやすく、また自筆(スゴイ!)で書いています。



岡さんを見習って、初インカメ!

表情が硬いですね~~~~(^_^;)

岡さんを見習って、投稿ガンバリマス!

岡さんのブログ → 播州瓦ブログ

2016年3月23日水曜日

twitter、instagram開設

先日から、弊社の「twitter」「instagram」を開設しました。





SNS全盛の昨今、少しでも「瓦」のPRになればと思い、毎日は無理ですが平日は投稿できるよう頑張っています。

瓦業界のSNSの申し子、三州瓦 『瓦っていいじゃん』瓦伝道師の奮闘 株式会社山平の神谷社長の影響が多分にありますが、瓦業界のみんなが、少しずつでも投稿すれば、凄い力が発揮できるのではないでしょうか?
神谷社長は、地元の三州瓦のみならず、産地の垣根を越えて、淡路瓦、石州瓦など「瓦」全般のPRに尽力しています!

SNSは無料なのですから、まず始めてみましょう!

株式会社山平blog → 屋根セイバーズブログ

株式会社山平facebook → 『瓦っていいじゃん』瓦伝道師の奮闘

株式会社山平twitter  → 瓦伝道師

2016年3月22日火曜日

太陽光設置工事(差し込み金具)

先日、地元の公民館の屋根に太陽光を設置しました。


作業をスムーズに行うため、前もって「差し込み金具」と干渉する箇所を200数十枚カット。



この作業を瓦職人が行うことにより、パネルを設置すれば見えなくなりますが、屋根瓦本来の機能を損なうことがありません。



ソーラーフロンティア製 20.4kw設置


何と!屋根に上がってみると、谷部の瓦がご覧の有様。
これを見過ごすことはできません!


全て銅線で留め付けして、ズレ落ちる心配は無くなりました。

瓦屋根に太陽光を設置する場合は、専門職の屋根工事店に相談してくださいね。

2016年3月21日月曜日

全瓦連技能グランプリ2016④

先週末行われた、全日本瓦工事業連盟主催「全瓦連技能グランプリ2016京都大会」が盛会の下閉会しました。


技能大会なので時間制限のある中、各選手がそれぞれのアイデアで作業を進め、マニアックな世界ですが、作業風景に酔いしれました。


ちょっとマニアック過ぎて、一般の方には違いが分かりづらいと思いますが・・・(苦笑)


多くのギャラリーが見つめる中、持てる技能を発揮し、競い合った13名の選手の皆様には敬意を表したいと思います。


国土交通省大臣賞
福岡県代表 兼竹選手の作品
本当におめでとうございます。


本当に選手の皆様、お疲れ様でした。
また、運営に携わった、全瓦連、京都府瓦工事協同組合の皆様、大変ご苦労様でした。

日本の伝統の技“かわらぶき”
卓越した技能が発揮できる現場が少なくならないよう切に願います!

2016年3月19日土曜日

全瓦連技能グランプリ2016京都大会③

今日から、全日本瓦工事業連盟主催の「全瓦連技能グランプリ2016京都大会」の本格的な競技が始まりました。



日頃の現場では、電動工具を使って合端(あいば)(※瓦を摺り合わせすること)することが多いのですが、技能グランプリでは、鏨(たがね)を使用し、手作業で行います。


出場している選手は、各々の作業手順でスタートし、その作業を見学するだけで見どころ盛り沢山!


今回の架台の見せ場である「谷部」※斜めになっている所。
葺く順序も各々で、これもまた見ごたえがあります。


兵庫県代表で出場している淡路島の興津君も、まだ経験年数は少ないですが、非常に頑張っていて、見ているこちらの方が緊張の連続でした。



競技は明日の二時間を残すのみ。
出場選手の皆様、頑張ってください!

また、入場無料ですので、滅多に間近で見ることのできない「匠の技」を見学に来てください。

競技会場→京都パルスプラザ

2016年3月18日金曜日

瓦といけばな

瓦・造形会」主催の、現代瓦・造形と龍生派いけばなコラボレーション展「瓦といけばな」が明後日から、東京都美術館ギャラリーBにて開催されます。



ご興味のある方は是非ご覧になってください。

会期: 平成28年3月20日(日)~28日(月)※22日(火)休館
時間: 9:30~17:30(入場は17:00まで)
     ※最終日は入場14:00まで閉会15:00
料金: 無料
場所: 東京都美術館アクセス

2016年3月17日木曜日

全瓦連技能グランプリ2016京都大会②

いよいよ明日から、全日本瓦工事業連盟主催の「全瓦連技能グランプリ2016京都大会」が始まります。


11府県から13名の選手が出場し、日本一を目指し日ごろ鍛えた「匠の技」を披露します。



【2009年兵庫大会の模様】

19日(土)~20日(日)は、一般の方も見学可能ですので、間近で見れる滅多にないチャンス!
是非お越しください。
なお、各業界団体の展示ブースもあり、淡路瓦工業組合も出展しますので、是非お立ち寄りください。

会期:平成28年3月18日(金)~20日(日)
    ※作業終了後の架台見学は20日(日)13:30~